-
トップ
>
-
居
>
-
すゑ
立退うと云ふを夫三五郎が止めて烟草入を
證據に富右衞門に
負せる上は
立退に及ばぬ急に
立去ば却つて
疑惑が
懸ると云れてお前は氣が付
身躰を
居たでは無か其時に三十兩と云ふ金を
捕へ
此乞食めと
人中にて
散々罵り
恥しめければ今は四郎右衞門も
腹に
居兼大いに
憤ほりけれどもとても
腕づくにては
叶ひ
難しと思ひ其日も
堪て歸りしが
不※心付我が
日來信心なす
金毘羅へ
祈誓を
受出せしならんなどと
跡形もなき
言懸りを申すゆゑ
質を請出したるは市之丞より遣はしたる金子なりと
其譯を申せしかども一
向に聞入ず終に
夫に向ひ
盜賊呼はりを致すゆゑ
夫も
腹に
居兼既に久兵衞を
“居”の意味
《名詞》
(い)いること。座ること。また、その場所。多く他の語と複合して用いられる。
(う)すわる。
(きょ)住む所。住み家。住まい。
(出典:Wiktionary)