“芝居気”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しばいぎ41.7%
しばいげ25.0%
しばいっけ16.7%
しばいけ8.3%
しばゐぎ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私たちも一寸ちょっと芝居気しばいぎを出して、パナマや雀頭巾すずめずきんを振る。童話の中の小さな王子のお蔭で、ほがらかに朗らかに私たちも帽子が振れるというものだ。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
『華麗なる円舞曲(作品一八)』は女学校の運動会向きの曲ではあるが、パデレフスキーの芝居気しばいげの一面を知るには恰好だ。
長州は長州で、またこの次の征夷大将軍は毛利から出さねばならぬと思っているだろう。みんな相当の芝居気しばいっけを持っていない奴はなかろう。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
かの子 女の方も女の権利とか位置とかをたてにして案外浅薄せんぱくな利己主義な、お芝居気しばいけを満足させるための気障きざなのも往々おうおうにして見受けます。むしろ一般の風潮ふうちょうが多くそうであると云いい位です。
新時代女性問答 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
昔の侍の討死うちじになどは大抵たいてい戯曲的或は俳優的衝動の——つまり俗に云ふ芝居気しばゐぎの表はれたものとも見られさうぢやないか?
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)