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芝居気
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しばいぎ
ふりがな文庫
“
芝居気
(
しばいぎ
)” の例文
私たちも
一寸
(
ちょっと
)
芝居気
(
しばいぎ
)
を出して、パナマや
雀頭巾
(
すずめずきん
)
を振る。童話の中の小さな王子のお蔭で、
朗
(
ほが
)
らかに朗らかに私たちも帽子が振れるというものだ。
木曾川
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
人間はいくら窮した場合でも、時々は
芝居気
(
しばいぎ
)
を出す。自分がアテシコを
臀
(
しり
)
に敷いて、深い坑のなかで、カンテラを
提
(
ひっさ
)
げたまま、休んだ時の考えは、全く芝居じみていた。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
未完成の
草稿
(
そうこう
)
を焼き捨てるとか、湖中へ沈めるとかいう考えも浮ばないではなかったが、それほど華やかな
芝居気
(
しばいぎ
)
さえなくなっていて、ただ
反古
(
ほご
)
より、多少惜しいぐらいの気持ちで
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
探偵家というものが、何故そんな風に思わせぶりなものであるか、幼稚なお
芝居気
(
しばいぎ
)
に富んでいるものであるかということを、今に至っても、私は時々考える。そして、腹立たしくなるのだ。
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「そう云うときまってるかい」と主人は相変らず
芝居気
(
しばいぎ
)
のない事を云う。迷亭君はぬからぬ顔で
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
芝
常用漢字
中学
部首:⾋
7画
居
常用漢字
小5
部首:⼫
8画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
“芝居”で始まる語句
芝居
芝居町
芝居小屋
芝居道
芝居舟
芝居者
芝居茶屋
芝居事
芝居場
芝居好