つき)” の例文
聞て友次郎は小首こくびかたぶけ小びんきずとは少く心當りありとあとつき追々おひ/\うはさ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
三吉はなほ後より尾來るゆゑ小兵衞は彌々恐れ種々に逃廻にげまはると雖も三吉は尾慕つきしたひければ小兵衞は足にまかせて逃歩き夜に入て漸々歸り我が家の表口おもてぐちより入時後につきて三吉はと入來り御免なさいと言ながら店先みせさきに腰を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見んとするに浪人者は最早もはや日暮方ひぐれがたなれば徐々そろ/\仕舞しまひて歸る樣子ゆゑ長八はあとつきて行けるに下谷山崎町なる油屋といふ暖簾のれんかゝりうら這入はひりしかば長八も同じくつゞいて這入見るに九尺二間如何にも麁末そまつなる浪宅らうたくなるにぞ長八は内のてい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)