“交尾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つが37.5%
こうび25.0%
かけあ12.5%
さかり12.5%
つる12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
野尻と須原を隔てている峠道まで来た時に、道の横手の雪の原で雌雄めおの狼が交尾つがうと見えて雪を蹴散らして狂っているのに彼は思わず眼を付けた。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それ等が交尾こうびをしながら、庇のところまで一緒いっしょに転がって来ては、そこから墜落すると同時に、さあと二叉ふたまたに飛びわかれているのだった。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
もっ交尾かけあわせて出来たのがこの花だ! 博士はこの花の成長に良心までもうち込んだのだ! この素晴らしい怪物は花の形をした猛獣だ! この怪物は血の出るような生肉なまにくを一番食いたがる。
物凄き人喰い花の怪 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
弟君だぞ! 総理大臣も内務大臣も、警察長官もクソも、あるもんかい! その時になって手前ら、お見それしましたと土下座するなってんだい! 交尾さかりのついた警察の雌犬めすいぬめ!
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
大学の構内に転がつてゐる物は、蜥蜴とかげ交尾つるんだのでも鄭重に眼鏡を通して見るが、大学以外の物はみんな眼鏡越しに見る事にめてゐる。