“雌犬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めすいぬ50.0%
めいぬ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さてあのおしとやかなふうをした歌い雌犬めすいぬはドルス夫人ふじんです。あの子はイギリスだねで、名前はあの子のやさしい気だてにちなんだものだ。
口小言を言ひ乍ら、平次も草履ざうりを突つかけて、路地の外まで出て見ましたが、若い娘の姿はおろか、その邊には雌犬めすいぬ一匹居なかつたのです。
その結果、雌犬めいぬの方が雄犬おいぬよりも一般に嗅覚が鋭敏であり、老いたる犬よりも、若い犬の方が鋭敏であることを知りました。
新案探偵法 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
つまの花瀬は最前より、物陰にありてくだんの様子を、残りなくながめゐしが。身は軟弱かよわ雌犬めいぬなり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)