“家禽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かきん84.2%
いへとり5.3%
いへどり5.3%
にはとり5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この人のやしき屡々しばしば家禽かきんを何者にか盗まれる。土地の者はこれをピキシーと云う怪物の仕業だと昔から唱えていたが、講師はこれを信じなかった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
土間のも夕寒むからしまだいねでかさみおぼめくうつつ家禽いへとり
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
霜の置しづけくしよし朝まだき近き野にゐる家禽いへどりのこゑ
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
俺が朋輩の家禽にはとり牛馬うしうま夥伴なかまでは、日本産でも純粋種は大切だいじにして雑種はいやしんでおるさうだ。それ当然あたりまへの筈だのに、犬だけは雑種までが毛唐臭い顔付をしてけつかるは怪しからん咄だ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)