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宜
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よし
開きけるに皆々
漸次に
酩酊して前後を
失ふ程に
五體俄に
痿痺出せしも只醉の廻りしと思ひて
正體もなきに大膳等は
此體を見て時分は
宜と風上より我家に火を
多數の統治
宜とせず、クロニオーンの撰び上げ
引しぼる程
苦勞が
彌増今迄兄の長庵へ娘二人に
逢してと
逼りて居たる
折柄成ば此酒盛に
立交りて居るも物
憂思ふ物から其場を外して二階に上れば折こそ
宜と長庵は二人が耳に口を
切られ右の小指一本之なく候と云を聞かれ與市は
何方の生れ又年は
何歳位の男なるや彼の者共
考へて歳は四十六
元大坂生れと承まはり候と申故夫にて
宜早速勘兵衞を
召捕れと同心を