“禰宜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねぎ95.6%
ネギ4.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三郎らに次いでは、村社諏訪すわ分社の禰宜ねぎ松下千里の子息にあたる千春が荒町から通って来る。和助と同年の千春もすでに十五歳だ。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
勿論、天狗の怒りにふれた人間として、禰宜ねぎは神殿に駈けこんで御灯みあかしを捧げ、半刻のまつりをしてから大勢して樹からそれを下ろした。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
花祭りを行ふ主なる人を「花禰宜ネギ」と言うてゐます。禰宜は神主の事ですが、別に、もと山伏であつた者が行うてゐる村もあります。
上の詔勅は其用語例が倫理観を伴うて来てゐるが、古意はそこにあるので、禰宜ネギと言ふ語も、ほんとうに訣つて来るのである。