“御灯”のいろいろな読み方と例文
旧字:御燈
読み方割合
みあかし78.6%
ミアカシ7.1%
あかし7.1%
みあか7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
拝殿の神簾みすのかげに、今二つの御灯みあかしがついた。榊葉さかきばのかげに光る鏡をかすめて、下げ髪水干すいかん巫女みこが廊下の上へ静かに姿を立たせた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何処ドコからか吹きこんだ朝山オロシに、御灯ミアカシが消えたのである。当麻語部タギマカタリの姥も、薄闇にウヅクマつて居るのであらう。姫はフタタビ、この老女の事を忘れてゐた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
なぜならば、ここまで来ればもう御座のあたりの賑わいも御灯あかしの色めきもそれと洩れうかがわれるはずであった。
勿論、天狗の怒りにふれた人間として、禰宜ねぎは神殿に駈けこんで御灯みあかしを捧げ、半刻のまつりをしてから大勢して樹からそれを下ろした。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)