夜討よう)” の例文
頼長よりながはまさかとおもった夜討ようちがはじまったものですから、今更いまさらのようにあわてて、為朝ためとものいうことをかなかったことを後悔こうかいしました。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「ははあ、こりゃ、明兵みんぺい夜討ようちをかけるのを、こいつ、さとったのだな、りこうなやつだ。よし、殿とのに申しあげよう」
三両清兵衛と名馬朝月 (新字新仮名) / 安藤盛(著)
米價べいかはそのころ高値たかねだつたが、あへ夜討ようちをける繪圖面ゑづめんではないのであるが、まちむかつてひのき木戸きどみぎ忍返しのびがへしのへいむかつて本磨ほんみがきの千本格子せんぼんがうし奧深おくふかしづまつて
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
昨夜は滝川一益たきがわかずますが、ここから五、六里離れたところの白子しらこの陣へ夜討ようちをかけた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なにもしらない公卿くげのくせによけいな出口でぐちをするはいいが、いまにあべこべにてきから夜討ようちをしかけられて、そのときにあわててもどうにもなるまい。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「おい、よく知らせてくれた。やっぱり明兵みんぺいが、夜討ようちをかけるらしいのだ。殿から貴様きさまはほめられたぞ」
三両清兵衛と名馬朝月 (新字新仮名) / 安藤盛(著)
「ものものしいにわの手のそうどう、ありゃなにごとじゃ、夜討ようちか?」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
するとあんじょう、そのばん夜中よなかちかくなって、てき義朝よしとも清盛きよもり大将たいしょうにして、どんどん夜討ようちをしかけてました。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「ただいまから夜討ようちをかけ、敵の飯を食ってまいりとうございます」
三両清兵衛と名馬朝月 (新字新仮名) / 安藤盛(著)