“夜一夜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よっぴて44.4%
よひとよ27.8%
よつぴて16.7%
よッぴて11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども、それは何、わかいもの同志だから、萌黄縅もえぎおどしよろいはなくても、夜一夜よっぴて戸外おもて歩行あるいていたって、それで事は済みました。
女客 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
今更申上候迄にも御座候はねば、何卒なにとぞよろし御判おんはん被遊度あそばされたく夜一夜よひとよ其事のみ思続け候て、毎夜寝もせず明しまゐらせ候。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
いまにおかへりにるでござりやしやう。宿やどでも心配しんぱいをしてりますで、夜一夜よつぴてねえでさがしますで、お前様めえさまは、まあ、やすまつしやりましたがうござります。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
下ろした御門もあろうし、お次にはお茶坊主、宿直とのいの武士というのが控えてる位なもんじゃあないか。よくこうやって夜一夜よッぴて出歩かれるねえ。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)