地元じもと)” の例文
しかし個人の鬱憤うっぷんのため、一時にもせよ、原稿のネタを仕入れるべき地元じもと英国を去ったことは、はなはだよくなかったと気がついたので、ついに再び英国入りを決し
沈没男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
阪神電車の沿線にある町々、西宮、蘆屋、魚崎、住吉あたりでは、地元じもとの浜でれる鰺や鰯を、「鰺の取れ/\」「鰯の取れ/\」と呼びながら大概毎日売りに来る。
猫と庄造と二人のをんな (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
地元じもとさとはいうまでもなく、三近郷近在きんごうきんざいからもたいへんな人出ひとでで、あのせま海岸かいがん身動みうごきのできぬ有様ありさまじゃ。往来おうらいには掛茶屋かけちゃややら、屋台店やたいみせやらが大分だいぶできてる……。
阪神電車の沿線にある町々、西宮にしのみや蘆屋あしや魚崎うおざき住吉すみよしあたりでは、地元じもとの浜でれる鰺やいわしを、「鰺の取れ/\」「鰯の取れ/\」と呼びながら大概毎日売りに来る。
猫と庄造と二人のをんな (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)