“有様”のいろいろな読み方と例文
旧字:有樣
読み方割合
ありさま85.4%
ありよう11.0%
ありやう1.2%
さま1.2%
ようす1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殊に歳暮さいぼの夜景の如き橋上けうじやうを往来する車のは沿岸の燈火とうくわと相乱れて徹宵てつせう水の上にゆらめき動く有様ありさま銀座街頭の燈火とうくわよりはるかに美麗である。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
かくすにゃあたらないから、有様ありようにいってな、こと次第しだいったら、堺屋さかいやは、このままおまえにはあわせずに、かえってもらうことにする」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
罷出まかりいで候はゞ、奇特御座候とも、余命無御座候ござなくさふらふ。まして我等てい之者罷出、何之奇特も御座有間敷候得あるまじくさふらへは、罷出無詮義せんなきぎと存候。当世は有様ありやう正直をまをして、用に立申儀たちまをすぎにて無御座候。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あの手拭が頸にまとい就いてる有様ようす巨細よく視て下さい。あの手拭は交叉して括っては無い。端からグルグル巻き付けた形になってます。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)