“国人”のいろいろな読み方と例文
旧字:國人
読み方割合
くにびと55.6%
こくじん33.3%
くにうど5.6%
くにひと5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
毎年に一度の祭りあるごとに、生贄いけにへをぞ供へけるが、その生贄は、国人くにびといまとつがざる処女をとめをば、浄衣じやういに化粧してぞ奉りける。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
は一こく友人ゆうじん送別会席上そうべつかいせきぜう見知みしりになつたR国人こくじんであつたので、わたしはいさゝか心強こゝろつよかんじて、みちびかるゝまゝにおくとほつた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
土着民の事を国人くにうどなどと呼ぶ事は、諸所に例が多い。国栖或いはその文字のままに、『クニスミ』すなわち前々から国に住んでいた人の意か。
国栖の名義 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
妾はもとより海の底の国人くにひとも皆、王様の広い御心に対して、はるかに御礼を申し上げる事で御座いましょう
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)