“譜第”の読み方と例文
読み方割合
ふだい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
譜第ふだい乙名おとな島徳右衛門が供をする。添島、野村は当時百石のものである。裏門の指揮役は知行五百石の側者頭高見権右衛門重政しげまさで、これも鉄砲組三十挺の頭である。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
家のまわりの植物は萩がず衰えて、今ではわずかに一叢ひとむら二叢が、譜第ふだいの家の子のような顔をしてつちかわれている。黄なる山菊は残そうと思ったが、去年などはどうやら咲かずにしまった。