“因循姑息”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いんじゅんこそく80.0%
いんじゆんこそく20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕はあんな因循姑息いんじゅんこそくなお嬢さんは嫌いです、あなた方はあの人を花やかだなんて云われるけれども、何処に花やかなところがあるんです
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
あるいは因循姑息いんじゅんこそくのそしりをまぬかれないまでも、君侯のために一時の安さをぬすもうとはかるものがあり、あるいは両端をいだこうとするものがある。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
因循姑息いんじゆんこそくの術中に民衆を愚弄したる過去の罪過を以て当局に責むるが如きは、吾人の遂に忍びざる所、たゞ如何にして勝ちたる後のかぶとの緒を締めむとするかの覚悟に至りては
渋民村より (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
因循姑息いんじゆんこそくノ意ヲ以テ考フレバ、旧来ノ政府ハ一旦軽卒ノ挙動ニテ変ジ難シト思フベシ。