“喜多八”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きたはち70.0%
きだはち30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
諸君しよくんかずや、むかし彌次郎やじらう喜多八きたはちが、さもしいたびに、いまくひし蕎麥そば富士ふじほど山盛やまもりにすこしこゝろ浮島うきしまがはら。やまもりに大根だいこんおろし。
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ときに——いまわたつたはしである——わたし土産みやげがきをもらつて、寫眞しやしんて、十綱橋とつなばしとあるのを、喜多八きたはち以來いらい早合點はやがてんで、十網橋とあみばしだとおもつた。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
と精々喜多八きだはちの気分をただよわせて、突出つきだし店の硝子戸がらすどの中に飾った、五つばかり装ってある朱の盆へ、突如いきなり立って手を掛けると、娘が、まあ、と言った。
雛がたり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
(どうだ、喜多八きだはち。)と行きたいが、其許そのもとは年上で、ちとそりが合わぬ。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)