喜劇きげき)” の例文
番目ばんめには露國文豪ろこくぶんがうトルストイはく傑作けつさく千古せんこゆき」とふのと、バンカラ喜劇きげき小辰こたつ大一座おほいちざふのが、赤地あかぢしろいてあつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
これより『ジョリクールの家来。一名とんだあほうの取りちがえ』と題しまするゆかいな喜劇きげきをごらんにいれたてまつります。
四晝夜しちうや航海かうかいつゝがなくぎて、右舷うげん左舷さげんせてはかへなみおとともに、刻一刻こくいつこくちかづききた喜劇きげきむかつて、橄欖島かんらんたうぼしき島影しまかげを、雲煙うんゑん渺茫べうぼうたるへんみとめたのは、は二ぐわつの二十五にち
皆、古き喜劇きげきのなかの姿すがたなり。涙ながるる。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
だがなおよく考えると、喜劇きげき所望しょもうしてくれなかったことは結局けっきょくありがたかった。なぜといって、どうそれをやるかくふうがつかなかった。
夫許そればかりではない。もし自分が結婚する気なら、却つて、此狂言を利用して、みづから人巧的に、御目出度おめでたい喜劇きげきを作りげて、生涯自分をあざけつて満足する事も出来た。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
気のどくな親方はこんなふうにして、いかめしい権力けんりょく命令めいれいぎゃく喜劇きげきたね利用りようしようとしていたのである。