唐辛子たうがらし)” の例文
とこものの、ぼたん、ばらよりして、缺摺鉢かけすりばち、たどんの空箱あきばこ割長屋わりながや松葉まつばぼたん、唐辛子たうがらしいたるまでこゑせばふしになる。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
部屋一パイにこめて居るのは、七味唐辛子たうがらしをブチけたやうな、凄い煙で、その煙をつんざいて、稻妻の走ると見たのは、雨戸から障子へ燃え移つたほのほです。
平然と立ち上つて、狸の火傷にれいの唐辛子たうがらしをねつたものをこつてりと塗る。狸はたちまち七轉八倒して
お伽草紙 (旧字旧仮名) / 太宰治(著)
くひ勘定をするをりから表の方より雲助ども五六人どや/\と這入はひり來りもう仕舞れしかモシ面倒めんだうながら一ぱい飮ませて下せいと云つゝはちにありし鹽漬しほづけ唐辛子たうがらしさかなに何れも五郎八茶碗ぢやわんにて冷酒ひやざけ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
黒鶫くろつぐみ野辺にさへづり唐辛子たうがらしいまし花さく君はいづこに
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
平然と立ち上つて、狸の火傷にれいの唐辛子たうがらしをねつたものをこつてりと塗る。狸はたちまち七転八倒して
お伽草紙 (新字旧仮名) / 太宰治(著)
「八の野郎がまた、ゲラゲラ笑ひながら舞ひ込んで來たやうだ。火鉢の中へ唐辛子たうがらしでもいぶして置け」
銭形平次捕物控:315 毒矢 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
忿怒ふんぬ面相めんさう、しかしあつてたけからず、大閻魔だいえんままをすより、くちをくわつと、唐辛子たうがらしいた關羽くわんうてゐる。したがつて古色蒼然こしよくさうぜんたる脇立わきだち青鬼あをおに赤鬼あかおにも、蛇矛じやぼう長槍ちやうさう張飛ちやうひ趙雲てううんがいのないことはない。
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「それを見てゐた人は二人も三人もあるんだ。どうだ女、南蠻祕法大毒藥は、七味唐辛子たうがらしの代りにやならないぜ。内儀を殺して後釜にすわる氣だつたに違ひあるめえ」
その燒かれた個所には唐辛子たうがらしを塗られ、あげくの果には泥舟に乘せられて殺されるといふ悲慘の運命に立ち到るといふ筋書では、國民學校にかよつてゐるほどの子供ならば
お伽草紙 (旧字旧仮名) / 太宰治(著)
ケチで高慢で、口やかましくて、西兩國の唐辛子たうがらしと言はれた殿樣だが、困つたことに叔母が世話になつてゐる大家の親爺が、石崎家の用人と眤懇じつこんだとやらで、錢形の親分を
その焼かれた個所には唐辛子たうがらしを塗られ、あげくの果には泥舟に乗せられて殺されるといふ悲惨の運命に立ち到るといふ筋書では、国民学校にかよつてゐるほどの子供ならば
お伽草紙 (新字旧仮名) / 太宰治(著)