“哺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はぐく31.4%
ふく22.9%
くく11.4%
の11.4%
くわ8.6%
たべかけ5.7%
はぐ5.7%
くは2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何と云っても文学を哺(はぐく)むに最も適した土地は貴族社会であった。寝て居て食える社会であった。閑人の社会に文学は生れる。
第四階級の文学 (新字新仮名) / 中野秀人(著)
太陽の光線が直接に頭を射て脳充血が起る、またその光線が眼の中に入って眼を痛める。あるいは乳を無暗に哺(ふく)ませ過ぎて胃腸病を多くする。
教育の目的 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
「娘は小児(こども)です。箸を持って、婿をはさんで、アンとお開き、と哺(くく)めてやるような縁談ですから、否(いや)も応もあったもんじゃありません。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
婦人はやがて烈しき産痛の後に分娩すれば、生児(せいじ)に乳を哺(の)ませる。小便をさせる。始終汚れた襁褓(おしめ)を取り換えてやらなければならぬ。
現代の婦人に告ぐ (新字新仮名) / 大隈重信(著)
バッハの頭をかすめて地上に落ちたのを見ると、うまそうに焼いた一匹の鰯(いわし)で、その鰯の口には、燦然(さんぜん)たる一個の金貨が哺(くわ)えさせてあった。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂、野村あらえびす(著)
菅神怍色(はづるいろ)あり、適(たま/\)柘榴(さくろ)を薦(すゝむ)、 菅神哺(たべかけ)を吐(はき)て焔(ほのふ)をなし玉ひしといふ故事(ふること)は、元亨釈書(げんかうしやくしよ)の妄説(まうせつ)に起(おこ)る。
愛は私の個性を哺(はぐ)くむために外界から奪い取って来る。けれどもその為めに外界は寸毫(すんごう)も失われることがない。例えば私は愛によってカナリヤを私の衷(うち)に奪い取る。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
なか/\に甲斐々々しい姿ですが、脂(やに)さがりの哺(くは)へ煙管(ぎせる)、これも女房をビクビクさせながらの剃刀(かみそり)使ひは、どう考へても器用な手つきではありません。