あらず)” の例文
それより談は其事の上にわたりて、太祖、その曲直はいずれに在りやと問う。太子、曲は七国に在りと承りぬとこたう。時に太祖がえんぜずして、あらずは講官の偏説なり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
あらずむしろわれはおほわだの波うちぎはに夢みむ。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
昨日きのふより去年こぞよりれしより、あらず前世さきのよより
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
嘯詠吟哦しょうえいぎんがあるい獅子しし繍毬しゅうきゅうろうして日を消するがごとくに、その身を終ることはこれ有るべし、寒山子かんざんしの如くに、蕭散閑曠しょうさんかんこう塵表じんぴょう逍遙しょうようして、其身をわするゝを可きやあらずや、疑う可き也。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
あらずむしろわれはおほわだの波うちぎはに夢みむ。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
あらず、また、おのづからなる
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)