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否
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あらず
それより談は其事の上にわたりて、太祖、その曲直は
孰に在りやと問う。太子、曲は七国に在りと承りぬと
対う。時に太祖
肯ぜずして、
否、
其は講官の偏説なり。
否、
寧われはおほわだの波うちぎはに夢みむ。
昨日より
去年より
生れしより、
否、
前世より
嘯詠吟哦、
或は
獅子の
繍毬を
弄して日を消するが
如くに、
其身を終ることは
之有るべし、
寒山子の如くに、
蕭散閑曠、
塵表に
逍遙して、其身を
遺るゝを
得可きや
否や、疑う可き也。
否、
寧われはおほわだの波うちぎはに夢みむ。