“向後”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうご60.7%
かうご12.5%
きょうこう10.7%
きょうご8.9%
きやうこう3.6%
これから3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただならぬ御苦戦の折、しばしなりと、勤めを欠き、何かと御用も怠っておりましたが、向後こうごはお心安く思し召しくださりますように
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
政治上にせよ、経済上にせよ、向後かうご解決されべき諸問題はくらゐ彼等の前によこたはつてゐるか分らないとつてもい位である。
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
最前から聞いて居れば手前は余程よっぽど付け上ってるな、此の町人はいわれなく切るのではない、余り無礼だにって向後きょうこういましめの為切捨きりすてるのだ
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
主「ごまかして時々出掛けるね、併し今夜は小言を云いません、夜更よふけの事だから、向後きょうごたしなみませんといけませんよ」
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ハッと気が付いて、「しまつた。向後きやうこう気をつけます、御免なさいまし」と叩頭したが、それから「片鐙の金八」といふ渾名を付けられたといふことである。
骨董 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
無禮講ぶれいかうまをことで、從前じうぜんにも向後これからも、ほかなりませんのおやしきけつして、やうなことはござりますまいが、羽目はめをはづしてひますると、間違まちがひおこりやすいものでござります。
片しぐれ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)