同盟どうめい)” の例文
なお、かえりみて東国をながめると、北条氏政のむすめと武田勝頼のあいだに婚姻が成ったのを契機けいきとして、新たに甲相二国の同盟どうめいがむすばれんとしているではないか。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
然れども二つとはなき此の生命せいめいすてても真理しんりの為めにつくさんと欲するものはかくの如き演劇的えんげきてき同盟どうめいに加はることあたはざるなり、なんぢ一致いつちせんと欲する乎、づ汝の主義しゆぎ決行けつかうせよ
時事雑評二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)
そのあひだ彼女かのぢよは、無産者むさんしや××同盟どうめい支部しぶはたらかたはら、あるデパート專屬せんぞく刺繍ししう工場こうぢやうかよつて生活せいくわつさゝへた。そのうち、三・一五事件じけんとして有名いうめいな、日本にほん×××ゐん全國的ぜんこくてき大檢擧だいけんきよおこなはれた。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)
筑後ちくごにはむかし繼體天皇けいたいてんのう御時おんとき磐井いはゐといふつよひとがをつて、朝鮮ちようせん新羅しらぎくに同盟どうめいして、天皇てんのうめいそむいたので、とう/\征伐せいばつされてしまひましたが、このひときてゐる時分じぶんから、いしでおはかつく
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)