“却々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なかなか84.0%
なか/\16.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第四人称の問題は別として、らしい、とか、何々のやうであつた、やうに見えた、といふ言ひ方は、却々なかなか面白い手段ではあるまいか。
文章の一形式 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
「ハハ……、あんたも却々なかなか隅へ置けない。いや、あんたが先の人物さえ保証して下さりゃ、娘をさし上げまいものでもありませんよ」
黒手組 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
うちにも前方まへかたからこんな出来のが一幅欲しい欲しい思つてましたんやが、さて欲しいとなると、却々なか/\手に入りよらんでなあ。」
此所こゝ餘裕よゆうると、これひらくのをこばんで、一狂言ひときやうげんするのであるが、そんな却々なか/\ぬ。ぶる/\ふるへさうで、いやアな氣持きもちがしてた。