『文章の一形式(ぶんしょうのいちけいしき)』
私は文章を書いてゐて、断定的な言ひ方をするのが甚だ気がかりの場合が多い。心理の説明なぞの場合が殊に然うで、断定的に言ひきつてしまふと、忽ち真実を掴み損ねたやうな疑ひに落ちこんでしまふ。そこで私は、彼はかう考へた、と書くかはりに、かう考へたや …
題名が同じ作品
文章の一形式 (新字新仮名)/ 坂口安吾 (著)