博勞ばくらう)” の例文
新字:博労
「あゝとこだ、よう、おつぎ、ちつ此處ここまでてくんねえか」といつた。かれ百姓ひやくしやうあひだにはうまいてある村落むら博勞ばくらうであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
木曾馬きそうまちひさいが、足腰あしこし丈夫ぢやうぶで、よくはたらくとつて、それをひに博勞ばくらう毎年まいねん諸國しよこくからあつまります。博勞ばくらうとはうま賣買うりかひ商賣しやうばいにするひとのことです。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
その父は博勞ばくらうで、博徒ばくちうちで、そして近郷の顏役みたやうなことをも爲てゐた。初太郎はその父とは打つて變つた靜かな順良な少年で、學問も誠によく出來た。
古い村 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
博勞ばくらううまくれねえやうだな、ようしそんぢやれ一つつてやんべ」二人ふたり戯談交じやうだんまじりにはげしく惡口あくこうつてるとふとそばからういつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
木曾きそ山地さんちそだつた眼付めつき可愛かあいらしい動物どうぶつがその博勞ばくらうかれながら、諸國しよこくはたらきにるのです。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「どうれ、おめえ饂飩粉うどんこなちつつてせえ、一ツ爪尻つまじりでえゝんだ、おゝえつてうな、おつぎでもえゝや、よう」とかね博勞ばくらううながした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)