“劬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いたわ59.2%
いた25.9%
いたは7.5%
なだ6.1%
0.7%
ねぎら0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ご両親ともお亡くなりになって、よるべのないお気のどくな身の上です、これからは妹がひとりできたと思っていたわってあげて下さい」
日本婦道記:墨丸 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
塵労断ちがたい鈍根の青道心にいたはりを寄せ給ひて、俗世の風が解脱の障擬とならぬやう、なるべく早う拙僧ひとりにさせて下されたい
閑山 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
圭一郎が父に要求する千登世へのいたはりの手紙は彼が請ひ求めるまでもなくこれまで一度ならず二度も三度も父は寄越したのであつた。
業苦 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
なだめ劬め行った八さんが、往来で私を捕まえて、そりゃ変な事ばかり言うんですもの、間の悪さといったら
心塵身ひとしくともに濯はうと
春と修羅 第三集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
百姓ひやくしやういそがしい田植たうゑをはれば何處どこいへでもあき收穫しうくわく準備じゆんびまつたほどこされたので、各自かくじらうねぎらため相當さうたう饗應もてなしおこなはれるのである。それ早苗振さなぶりである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)