出際でぎは)” の例文
「こんで出際でぎはあめでもえゝ鹽梅あんべえなら、たんで四へうなんざどうしてもとれべとおもつてんのよ」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
さのみ珍らしいとは思ひませぬけれど出際でぎはに召物のそろへかたが悪いとて如何いかほど詫びても聞入れがなく、其品それをば脱いでたたきつけて、御自身洋服にめしかへて、ああ、私ぐらゐ不仕合の人間はあるまい
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
のみめづらしいとはおもひませぬけれど出際でぎは召物めしものそろへかたがわるいとて如何いかほどびても聞入きゝいれがなく、其品それをばいでたゝきつけて、御自身ごじゝん洋服ようふくにめしかへて、あゝ私位わしぐらゐ不仕合ふしあはせ人間にんげんはあるまい
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)