“六個”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むつ33.3%
むたり22.2%
むっつ22.2%
ろくこ11.1%
むッつ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だん/\進んで行くと、突當りの木槿垣むくげがきの下に、山のはなれた許りの大滿月位な、シッポリと露を帶びた雪白の玉菜キャベーヂが、六個むつ七個なゝつ並んで居た。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
着せたるをとこ六個むたりかつがせ音羽へ至り路次口にまたせ置つゝ進入り昨日きのふれいのべたる上𫥇人なかうどを立て良辰よきひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
僕は民さん一寸ちょっと御出でと無理に背戸へ引張って行って、二間梯子にけんばしごを二人でにない出し、柿の木へ掛けたのを民子に抑えさせ、僕が登って柿を六個むっつ許りとる。
野菊の墓 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
しかし、この冐險鐵車ぼうけんてつしや特色とくしよく水中すいちうほか如何いかなる險阻けんそみちでも進行しんかうぬといふことはなく、險山けんざんのぼるには通常つうじやう車輪しやりんほか六個ろくこ強堅きようけんなる齒輪車しりんしやと、車室しやしつ前方ぜんぽう裝置さうちされたる螺旋形らせんけい揚上機やうじやうき
角店の硝子がらす窓の前に、六個むッつの影が、ぼやりとして、中には総毛立って、震えたのがあった。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)