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伴侶
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とも
ふりがな文庫
“
伴侶
(
とも
)” の例文
昼間見置きし枕辺の聖母の心臓を剣さし
透
(
とほ
)
せる油絵は、解剖図などかけし様にて、あまり心地よき寝覚めの
伴侶
(
とも
)
にもあらざりき。
馬上三日の記:エルサレムよりナザレへ
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
我は身をわがたのもしき
伴侶
(
とも
)
によせたり、我またいかで彼を觸れて
走
(
わし
)
るをえんや、誰か我を導いて山に登るをえしめんや 四—六
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
鋳
(
い
)
かけ屋佐平次の唯一の
伴侶
(
とも
)
、利口者として飼主よりも名の高い、甚右衛門は
犢
(
こうし
)
のような土佐犬であった。
釘抜藤吉捕物覚書:08 無明の夜
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
悪疾
(
あくしつ
)
に襲わるるもまた忍び得よう。しかし寂しき人生の旅路における唯一の
伴侶
(
とも
)
たる妻が自ら信仰を棄てしのみならず、進んで信仰放棄を勧むるに会して、彼の苦痛は絶頂に達したのである。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
善良な優しい「ロールヒェン」——エレオノーレ・フォン・ブロイニングは彼より二歳
年下
(
としした
)
であった。彼は彼女に音楽を教え、彼女は彼を詩の理解へみちびいた。彼女は彼の少年時代の
伴侶
(
とも
)
だった。
ベートーヴェンの生涯:02 ベートーヴェンの生涯
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
▼ もっと見る
某この年頃諸所を巡りて、
数多
(
あまた
)
の犬と
噬
(
か
)
み合ひたれども、一匹だにわが牙に立つものなく、いと
本意
(
ほい
)
なく思ひゐしに。今日
不意
(
ゆくりな
)
く御身に
出逢
(
であい
)
て、かく頼もしき
伴侶
(
とも
)
を得ること、
実
(
まこと
)
に
亡
(
なき
)
父の
紹介
(
ひきあわせ
)
ならん。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
帽子よ 年ごろの孤獨の
伴侶
(
とも
)
憐れな私の古帽子
山果集
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
子ろの
掌
(
たなぞこ
)
にしては ままごとの
伴侶
(
とも
)
独楽
(新字旧仮名)
/
高祖保
(著)
今日ひと日、語る
伴侶
(
とも
)
なく
詩
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
わが孤獨の
伴侶
(
とも
)
たりし汝よ
生けるものと死せるものと
(旧字旧仮名)
/
アンナ・ド・ノアイユ
(著)
わが
伴侶
(
とも
)
に私は約束する
光と風と夢
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
言
(
ことば
)
なく
伴侶
(
とも
)
なくたゞふたり、ひとりはさきにひとりはあとに、さながらミノリ僧の路を歩む如く我等は行けり 一—三
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
江戸の生活、良人のこと、子供たちのことが、遠い昔の思い出のようにこころに来て、それだけが、かの女の
伴侶
(
とも
)
だった。同時に、もう毎日の退屈を、持てあまし出していた。
あの顔
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
みつけた
伴侶
(
とも
)
を 見失はせたもの
独楽
(新字旧仮名)
/
高祖保
(著)
ああ 冬の夜の
伴侶
(
とも
)
蟋蟀よ
閒花集
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
彼若し
伴侶
(
とも
)
のためならずは、おそらくはなほ速かに登らむ 七—九
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
“伴侶”の意味
《名詞》
伴 侶(はんりょ)
一緒に連れ立つ者。
配偶者。
(出典:Wiktionary)
伴
常用漢字
中学
部首:⼈
7画
侶
常用漢字
中学
部首:⼈
9画
“伴”で始まる語句
伴
伴天連
伴奏
伴立
伴人
伴野
伴船
伴蒿蹊
伴作
伴造