“人波”の読み方と例文
読み方割合
ひとなみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると人集ひとあつまりのしている活動写真館かつどうしゃしんかんまえに、なえりきが、くろ人波ひとなみにもまれながら、はっきりとられたのです。
赤いえり巻き (新字新仮名) / 小川未明(著)
……その風かをる橋のうへ、ゆきつ、もどりつ、人波ひとなみのなかに交つて見てゐると、撫子なでしこの花、薔薇ばらはな欄干らんかんに溢れ、人道じんだうのそとまで、瀧と溢れ出る。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
しつもまれつする人波ひとなみのあいだから、およぐように顔をだした鞍馬くらま竹童ちくどうは、忍剣にんけん小文治こぶんじなどの、仲間なかまの者までむちゅうになってしのけながら
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)