“中垣”の読み方と例文
読み方割合
なかがき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
恋しと思う父は今遠く遼東にあり。継母は近く東京にあれど、中垣(なかがき)の隔て昔のままに、ともすれば聞きづらきことも耳に入る。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
隔(へだ)ては中垣(なかがき)の建仁寺(けんにんじ)にゆづりて汲(くみ)かはす庭井(にはゐ)の水(みづ)の交(まじ)はりの底(そこ)きよく深(ふか)く軒端(のきば)に咲(さ)く梅一木(うめひとき)に両家(りやうけ)の春(はる)を
闇桜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
藏(か)くし孃(じよう)さまにも嘸(さ)ぞお喜(よろこ)び我身(わがみ)とても其通(そのとほ)りなり御返事(おへんじ)屹度(きつと)まちますと云(い)えば點頭(うなづき)ながら立出(たちいづ)る廻(まは)り椽(ゑん)のきばの橘(たちばな)そでに薫(かを)りて何時(いつし)か月(つき)に中垣(なかがき)のほとり吹(ふき)のぼる若竹(わかたけ)の葉風(はかぜ)さら/\として初(はつ)ほとゝぎす待(まつ)べき夜(よ)なりとやを
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)