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不取締
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ふとりしまり
ふりがな文庫
“
不取締
(
ふとりしまり
)” の例文
下宿は成るべく本陣に近い処に頼むと
云
(
い
)
うのは、万事
不取締
(
ふとりしまり
)
不安心だから、一行の者を使節の
近処
(
きんじょ
)
に置きたいと云う意味でしょう。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
この巡査に
遇
(
あ
)
ってから、悪いものは、泥棒じゃなくって、
不取締
(
ふとりしまり
)
な主人であるような心持になった。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
貧に迫って難渋なれば難渋の由を上へ訴えてお
救
(
すくい
)
を乞うとか何とか訴出れば上に於て御褒美も
下
(
くだ
)
し置かれる、
然
(
しか
)
るを打捨て置いて袖乞に出る迄の難渋をかけると云うは、其の方
不取締
(
ふとりしまり
)
で有るぞ
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
扨
(
さて
)
雑誌は
益〻
(
ます/\
)
売れるのであつたが、
会計
(
くわいけい
)
の
不取締
(
ふとりしまり
)
と
一
(
ひと
)
つには
卸売
(
おろしうり
)
に
行
(
ある
)
かせた
親仁
(
おやじ
)
が
篤実
(
とくじつ
)
さうに見えて、実は
甚
(
はなは
)
だ
太
(
ふと
)
い
奴
(
やつ
)
であつたのを知らずに
居
(
ゐ
)
た
為
(
ため
)
に、
此奴
(
こいつ
)
に
余程
(
よほど
)
好
(
よ
)
いやうな事を
為
(
さ
)
れたのです
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
叔父の留守に
不取締
(
ふとりしまり
)
が有ッちゃ
我
(
おれ
)
が済まん、
明日
(
あした
)
厳しく叔母に……
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
▼ もっと見る
得ざる事共にて甚だ家事
不取締
(
ふとりしまり
)
なることなり殊に其家來は家の重役と云ひ先代より
召使
(
めしつか
)
ひし者の趣きなれば
旁々
(
かた/″\
)
以て
怪敷
(
あやしき
)
ことに思はるゝ併し家來の儀は兎も角も子息の
行方
(
ゆくへ
)
知れざることは一寸の
間
(
ま
)
も
打捨
(
うちすて
)
置れざる儀ゆゑ主税之助
自分
(
じぶん
)
參向
(
さんかう
)
有られるやうに早々
罷
(
まか
)
り歸りて
急度
(
きつと
)
申聞べしと申渡され内記殿には
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
締
常用漢字
中学
部首:⽷
15画
“不取”で始まる語句
不取敢
不取扱
不取正覚
不取敢得貴意度