“ふとりしまり”の漢字の書き方と例文
語句割合
不取締100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて雑誌は益〻ます/\売れるのであつたが、会計くわいけい不取締ふとりしまりひとつには卸売おろしうりあるかせた親仁おやじ篤実とくじつさうに見えて、実ははなはふとやつであつたのを知らずにために、此奴こいつ余程よほどいやうな事をれたのです
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
叔父の留守に不取締ふとりしまりが有ッちゃおれが済まん、明日あした厳しく叔母に……
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
得ざる事共にて甚だ家事不取締ふとりしまりなることなり殊に其家來は家の重役と云ひ先代より召使めしつかひし者の趣きなれば旁々かた/″\以て怪敷あやしきことに思はるゝ併し家來の儀は兎も角も子息の行方ゆくへ知れざることは一寸の打捨うちすて置れざる儀ゆゑ主税之助自分じぶん參向さんかう有られるやうに早々まかり歸りて急度きつと申聞べしと申渡され内記殿には
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)