“上地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じやうち50.0%
じょうち50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五百石を上地じやうちし、別當は還俗げんぞくして神主になり、名も前田道臣みちおみと改め、髮の伸びるまでを附髷つけまげにして、細身の大小を差し、しきりに女を買つて歩きなぞした。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
東の坊に中の坊に梅の坊に西の坊に北の坊に知足ちそく坊の六坊の中で、西、北、知足の三坊は疾くに廢絶して、其の跡は竹藪になつてゐるが、東、中、梅の三坊だけが上地じやうちの時まで殘つて
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
此方こっちの説が決したばかりで、その屋敷は他人の屋敷であるから、これを手に入れるには東京府に頼み、政府から島原しまばら藩に上地じょうちを命じて、改めて福澤に貸渡すとう趣向にしなければならぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
国に帰るもあれば方々ほうぼうに行くもあるとうようなけで、学生は次第々々にすくなくなると同時に、今まで私のすんで居た鉄砲洲てっぽうず奥平おくだいらやしきは、外国人の居留地になるので幕府から上地じょうちを命ぜられ
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)