“をなご”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヲナゴ
語句割合
女子68.3%
23.3%
女衆1.7%
1.7%
下婢1.7%
女兒1.7%
婦女子1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女子をなごといふものは理が分らいで困るものぢや。——(菊枝に。)やいの、女子よ。南蛮寺が人を拉らふわけはしやほにおぢやらぬ。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
「それかといふて、何も蟒さんのやうな醉ひたんぼのをなごはんに惚れはらんかて、外にどつさりえゝ女がありさうなもんやないか。」
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
「三田さん、あんたも物好きな人ですなあ。しようむないうちの女衆をなごや、淫賣娘みたいなもんを連れて御芝居見に行つて、何が面白いのでつしやろ。」
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
あんさんがうちの女衆をなごになくなつたお金の行方を訊ねてゐやはるのやと思ふて、お客さんの手をからんでも、自身たづねてあげるのがほんまやろと考へましてなあ
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
うでありませう。お前樣まへさまこれからひにおいでなさらうとふ、をなごかたは、裾模樣すそもやうに、にしきおび緋縮緬ひぢりめん蹴出けだしでも。
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
それわかればこそまをすのなり、あのじんへとひます……てますか、わたしが。……つても大事だいじない。けて爾々しか/″\とおひなされ。お前樣まへさまをなごひに
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
夫よりしてお花は日夜にちや下婢をなごの中に立まじり勝手もとの事などはたらくにぞ亭主はいとゞ不便に思ひ家内の者に言つけてお花をいたはらせければ下婢をなご仲間なかまにてもお花を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
願はんと家へ這入はひれ下婢をなごちや煙草盆たばこぼんなどを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ついてゐたりしが一個點頭此方に向ひ能くおよぐ者はおぼるゝとやら平常へいぜいよりして女ぎらひで學問にのみおこりなさるゝ和君あなたが計ず見染れば思ひの程も又つよは然ながら夫程まで御執心ごしふしんなる女兒をなごなら假令たとへ旦那樣御夫婦が何と仰が有らうとも此管伴このばんたうが引受て急度きつと和君の思ひを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
まつたく考へて見るに婦女子をなごどもといふやつは何から何まで実に器用なものぢや! いつか皆さんはいばらの実を入れた梨の濁麦酒クワスだの