“りやうそで”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
兩袖80.0%
両袖20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから、「お獅子ししは? みいちやん。」とくと、引掛ひつかけて半纏はんてん兩袖りやうそで引張ひつぱつて、つてはかぶり、つてはかぶりしたさうである。いや、おまつりうれしいものだ。
祭のこと (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
兩方りやうはうかた兩袖りやうそで一所いつしよ一寸ちよつとゆすつて、内懷うちぶところ紙入かみいれから十圓じふゑんなり、やつぱり一錢いつせんいたゞいた。
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
桃の咲きはじめてゐる、そして家鴨あひるの泳いでゐる徐州あたりの川べりで、手でも洗つて休んでゐるところだらう、両袖りやうそでをたくし上げて小ざつぱりと立つてゐる姿なのだ。
南京六月祭 (新字旧仮名) / 犬養健(著)