“へり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヘリ
語句割合
92.3%
2.8%
1.7%
1.1%
外端0.6%
0.6%
0.6%
0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
縫ふやうにへりに並んで生えてゐる楊柳やうりうの緑についさつきから吹き出した蒙古風もうこかぜがすさまじくきいろ埃塵ほこりを吹きつけてゐるのを眼にした。
(新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
図248は別の鉢で、この底部には簡単な編みようをしたむしろの形がついている。図249と250はその他の破片で、へりや柄や取手もある。
あとになり先になり、ふえもせずへりもせず、四つのまま、引かれて合うように、はじかれて離れるように、またどうしても四つでなくてはならないように
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
此蟲が飛び跳ねてゐる最中、毛むくじやらのふくれた腹の處から、蜘蛛が出て來て、幻術の書のへりを這つて行く。
サバトの門立 (旧字旧仮名) / ルイ・ベルトラン(著)
しゆよ、教法の掟に従つて、言上する事を、容し給へ。必定、この小児十字軍は善いわざで無い。之が為に御墓の恢復は思ひもよらぬ。唯、正しき信仰の外端へりに徜ふ浮浪の徒を増すばかりである。
法王の祈祷 (新字旧仮名) / マルセル・シュウォッブ(著)
コレ、タケちやん、舟のへりへ寄りかゝるのではありませんよ、音なしくシヤントして入つしやい。
鼻で鱒を釣つた話(実事) (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
しばらく湖水こすいへりつたってるいてうちに、やまがだんだんひくくなり、やがて湖水こすいきるとともやまきて、広々ひろびろとした、すこしうねりのある、あかるい野原のはらにさしかかりました。
リキユールグラスのへりを這ふ蟲
放蕩の虫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)