“はなぐすり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鼻薬50.0%
鼻藥50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鼻薬はなぐすりとして筆幸から山城守へ届けられた金は、途中、長庵の手で半分くすねられて、肝腎かんじんの山城守のふところへは、半金しかはいっていないのだから、山城守は内心
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
お辰やお花にも鼻薬はなぐすりをやって、お里の店の様子を絶えず探らせようとしていた。
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
見て權三助十の兩人の大いにはらたて此方こちら貧乏びんばふしても明白手堅しらきちやうめん駕籠舁かごかき勘太郎は商賣なし年中ねんちう博奕ばくちかたりなどを渡世に暮せど大屋へ鼻藥はなぐすりやるゆゑなにをしても小言を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
これで烟草たばこでもつてとつて、鼻藥はなぐすり次第しだいさ、あれがおまへ素人しろうとだから感心かんしんだとめるに、素人しろうと素人しろうと生無垢きむくむすめあがりだとふではいか、旦那だんなとは十何年なんねんなか
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)