“にあ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
似合90.2%
肖合4.9%
煮上2.4%
適応2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私が立派でないと同じ位にあなたも綺麗ぢやないが、しかし困つたやうな容子は君によく似合にあひますよ。それにその方が都合がいゝのだ。
山家やまがの者には肖合にあわぬ、都にもまれな器量はいうにおよばぬが弱々しそうな風采ふうじゃ、背中を流すうちにもはッはッと内証ないしょ呼吸いきがはずむから、もう断ろう断ろうと思いながら、例の恍惚うっとり
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
まちはなれてから浪打際なみうちぎはまで、およそ二百もあつたはずなのが、白砂しらすなあし踏掛ふみかけたとおもふと、爪先つまさきつめたなみのさきにれたので、晝間ひるまてつなべ煮上にあげたやうなすなが、みなずぶ/″\にれて
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
小歌が莞爾にっこりと笑った時だけ、不知不識しらずしらずの間に自分も莞爾にっこりと笑い連れて、あとはただ腕組するばかりのことだから、年の行かぬ小歌にはたえかね接穂つぎほなく、服粧なりには適応にあわず行過た鬼更紗の紙入を
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)