“ぢみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
地味61.5%
質素15.4%
地見7.7%
素味7.7%
質朴7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すべての草木さうもくさらあわてた。地味ぢみ常磐木ときはぎのぞいたほかみなつぎはる用意ようい出來できるまではすご姿すがたつてまでも凝然ぢつとしがみついてる。ふゆしもはせてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
寒くいぢけて、質素ぢみなるかな。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
地見ぢみ、椅子直し、襤褸ぼろッ買い、屑屋なんていうてあいが海鼠板なまこいたで囲った簡素高尚なバラックを建てて住んでいる。
犂氏の友情 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
其頃の着物は皆素味ぢみだつた。十三、四の頃の着物が残つてゐて、此年になつても私は時折着るが、夫れでちつとも可笑をかしいと思へない。夫れ程昔は素味なものが流行はやつた。
写生帖の思ひ出 (新字旧仮名) / 上村松園(著)
デプレ夫人は、これこそ女優には珍しい質朴ぢみな顔立で、その上、これはまた女とも思へぬほどガッシリしたからだつきの……やはり、女である。
巴里で観たイプセン劇 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)