“しんごん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
真言84.4%
森厳9.4%
眞言3.1%
神厳3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うかれ男 (故更に厳粛の貌を装ひ)や、それこそは邪法の内秘、吉利支丹きりしたん宗門の真言しんごん軽々かろがろしうは教へられぬ。したが白萩よく聞きや。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
ところが、ある日のこと、彼は師匠と二人で、静かな、ある秘密の部屋の中にすわったのでした。そこは白いしゃに蔽われた、一個の巨像が、森厳しんごんそのもののように立っていたのです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
願ふと云ふもしのなきことに他人に有ながら當家へ養子やうしに來た日よりあつ深切しんせつくして呉し支配人なる久八へ鳥渡成ちよつとなりとも書置かきおきせんとありあふすゞり引寄ひきよせて涙ながらに摺流すりながすみさへうすにしぞとふで命毛いのちげみじかくも漸々やう/\したゝをはりつゝふうじるのりよりのりみち心ながら締直しめなほす帶の博多はかたの一本獨鈷どつこ眞言しんごん成ねど祕密ひみつの爲細腕ほそうで成ども我一心長庵如き何の其いは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
人を払って、ただ二人、神厳しんごんなる床に立った。
剣の四君子:04 高橋泥舟 (新字新仮名) / 吉川英治(著)