“しらぎく”の漢字の書き方と例文
語句割合
白菊100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ななめにうねった道角みちかどに、二抱ふたかかえもある大松おおまつの、そのしたをただ一人ひとり次第しだいえた夕月ゆうづきひかりびながら、野中のなかいた一ぽん白菊しらぎくのように、しずかにあゆみをはこんでるほのかな姿すがた
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
え山越え里打ち過ぎて来るは誰故たれゆえさま故誰故来るは来るは誰故ぞ様故君は帰るかうらめしやのうやれ我が住む森に帰らん我が思う思う心のうちは白菊しらぎく岩隠れつたがくれ
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「さびしがっておろうの」範宴は、庭へ下りて、まがきに咲いていた白菊しらぎくった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)