“しやかさま”の漢字の書き方と例文
語句割合
釋迦樣100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
盜んだ金を惠まれたつて、好い心持のものぢやあるめえ。惡事を働いて人助けをするなんてのは、お釋迦樣しやかさまも御存じの無い善根だよ
しお釋迦樣しやかさまの云はれたやうな未來があつても、殺人者ひとごろしが極樂へ行つて、慈善家が針の山へ追はれたりしたら、皆んなの當てがはづれて餘程變なことになるでせうね。
仮面 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
三五郎は何分承知せず然樣なら御釋迦樣しやかさまの時は極樂ごくらくやり今の時代は地獄へ御引導いんだうなされますかはゞかりながら出家しゆつけの御身分は何と御心得こゝろえなされますぞと顏色かほいろかへて言ひければ役僧はおのれ不屆至極ふとゞきしごくな奴なりおのれは大方ゆすかたりに相違は有まいコリヤ男共此やつ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
何と心得居る駿すんゑんさん三ヶ國の總祿所そうろくしよ八百ヶ寺の觸頭ふれがしら寺社奉行直支配の寺なるぞ其住職そのぢうしよく大和尚おほをしやう直談ぢきだん致などとは不屆至極なりと云に三五郎はいや夫は御前樣の仰なくとも承知で御座る寺社じしや奉行樣の御直支配は扨置さておき假令たとへ宮樣みやさま御門跡樣でも御願申上からは御あひ下されぬと云儀ははゞかりながら御座るまじ御釋迦樣しやかさま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)