“しごき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
扱帯64.6%
扱帶25.9%
3.2%
細紐3.2%
仕扱1.9%
0.6%
拔帶0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「聞きゃ、道成寺を舞った時、腹巻の下へ蛇をめた姉さんだと云うじゃないか。……その扱帯しごきが鎌首をもたげりゃかったのにさ。」
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
やあ? きぬ扱帶しごきうへつて、するりとしろかほえりうまつた、むらさき萌黄もえぎの、ながるゝやうにちうけて、紳士しんし大跨おほまたにづかり/\。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
鹿の子の見覚えあるしごき一ツ、背後うしろ縮緬ちりめんの羽織を引振ひっぷるって脱いでな、つまを取ってながしへ出て、その薬鑵の湯をちまけると、むっとこう霧のように湯気が立ったい
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
袴も春のおぼろ染——滝夜叉がしどけない細紐しごきをしゃんと結んで少しく胸をそらしたときに、往来を真っ黒にうずめている見物の雨傘が一度にゆらいだ。
ゆず湯 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
毛並のいい頭髪あたま銀杏返いちょうがえしに結って、中形ちゅうがたのくしゃくしゃになった寝衣ねまきに、あか仕扱しごきを締めた姿が、細そりしていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
しごきにじに似たるかな
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
「切れた拔帶しごきはどうしたんです、親分」