“きつねいろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
狐色100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うなると昨夜さくやあたゝかな「スープ」や、狐色きつねいろの「フライ」や、蒸氣じようきのホカ/\とつてる「チツキンロース」などが、食道しよくだうへんにむかついてる。
おつぎは手桶てをけそここほつた握飯にぎりめし燒趾やけあとすみおこして狐色きつねいろいてそれを二つ三つ前垂まへだれにくるんでつてた。おつぎはこつそりとのぞくやうにしてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
窓向まどむこうの壁がかぶりつきたいほどうまそうな狐色きつねいろに見えた。彼女は笑った。横隔膜おうかくまくを両手でおさえて笑った。腹が減り過ぎてかえっておかしくなる時が誰にでもあるものだ。
売春婦リゼット (新字新仮名) / 岡本かの子(著)