“おほぶろしき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大風呂敷50.0%
大袱50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれは五そくづつをひとつにたばねた草鞋わらぢとそれからなは一荷物ひとにもつると大風呂敷おほぶろしき脊負しよつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かれ股引もゝひき草鞋わらぢ穿いて大風呂敷おほぶろしき脊負せおつてつた。麥酒ビール明罎あきびんほんへ一ぱい醤油しやうゆ莎草繩くゞなはくゝつてげた。それからかれまた煎餅せんべいを一ふくろつた。醤油しやうゆこめとがいので佳味うま煎餅せんべいであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
福山藩士に稲生いなふ某と云ふものがあつた。其妻が難産をして榛軒がむかへられた。榛軒は忽ちあわただしく家に還つて、妻志保に「かえの著換を皆出せ」と命じ、これを大袱おほぶろしきつゝんで随ひ来つた僕にわたした。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)