“いまは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
臨終58.6%
可忌10.3%
今際6.9%
6.9%
最後6.9%
最期3.4%
今將3.4%
末期3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
両親あればやうにも成らじ物と、云ひたきは人の口ぞかし、思ふも涙は其方そちが母、臨終いまはの枕に我れを拝がみて。
雪の日 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
常に可忌いまはしと思へる物をかく明々地あからさまに見せつけられたる貫一は、得堪えたふまじくにがりたる眉状まゆつきしてひそかに目をそらしつ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
今際いまはの時を送り得ず。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
ヂュリ おゝ、如何どうせうぞ! こゝろめがいまはしい取越苦勞とりこしぐらうをさせをる。したにゐやしゃるのを此處こゝからると、どうやらはかそこ死人しにんのやう。せゐらねども、おまへかほあをゆる。
それを、何故、此の主義は、子を奪い去って、老いた両親に涙の臨終を与え、又その子をもほんろうし歎かせ、やがては、淋しい最後いまはの床に送るのであろうか。
大いなるもの (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
ひとやゝもすれば、その最期いまはこゝろかるゝ! それを看護人かんごにんぬるまへ電光いなづまんでゐる。
序詞役 さていにたる情慾じゃうよくまさ最期いまはとこねぶりて
揚げお年若には給はで事理明瞭あきらかなる今のお言葉御尤にてかへす可きこととても候はず然ども今將いまは貴君あなた樣が旦那樣御夫婦におほせられてはお家のさわたゞなに事も忠兵衞が不行屆ふゆきとゞきおこりし事ゆゑ一度は斷り候えども如何樣とも爲し彼娘の病氣の有無を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
法名といふものも年月もしるさで、三十一字に末期いまはの心を哀れにもべたり。