奥の海おくのうみ
京都所司代、御式方頭取、阪田出雲の下役に堀金十郎という渡り祐筆がいた。 御儒者衆、堀玄昌の三男で、江戸にいればやすやすと御番入もできる御家人並の身分だが、のどかすぎる気質なので、荒けた東の風が肌にあわない。江戸を離れて上方へ流れだし、なんと …
作品に特徴的な語句
ひだる 皺面しわおもて 豆腐おかべ 郭内くるわうち 御菜ごさい 七戸しちのえ 築地ついじ こく 白飯こわかれい 肋骨あばら 玫瑰はまなす あずま 手蹟 徳行とっこう かい 一戸いちのえ 下屋げや とも つら しろ 苛酷かこく 行態ぎょうたい 船溜ふなだまり 舎人とねり 脚絆きゃはん 鬱懐うっかい ひじ 繻子しゅす かて 麦糠ふすま しとみ わらび 陸奥みちのく 馬喰ばくろう うちぎ 見物みもの 飢饉ききん 身舎むや あお 雲篭くもごり 重石おもし 鉾先ほこさき もり 愕然がくぜん 後々のちのち 幸手さって 岩岨いわそば 密事みつじ 女衒ぜげん 壬生みぶ さむらい 戯画ざれえ 嘱目しょくもく 千厩ちうまや いたわ 五音ごいん 五十いそ 九折つづらおり 三厩みうまや 米留こめどめ 斗南となみ 昵懇じっこん たな うた 浦浜うらはま よど 湊入みなといり 湊出みなとで 漁撈ぎょろう いさぎよ 猟師りょうし 瓢箪ひょうたん 白並しらなみ 竈突くど ざる